ビタミン点滴に以下の成分を加え、肌代謝が正常に働くような点滴になります。
成分
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質を分解しエネルギーに変えるのに必要です。
また、疲労を引き起こす乳酸を退社するのにも必要です。
アルコール代謝にも関与しています。
脳や神経の働きを正常に保つためにも必要です。
不足による症状
- 肩こり
- 筋肉痛
- 疲労
- アルコール中毒
- 脚気
- 食欲不振
- 集中力低下
- 神経炎
- ウェルニッケ脳症
ビタミンB2
ビタミンB2は脂質をしエネルギーに変えるのに必要です。。
過酸化脂質の代謝にも関与し、肌での新陳代謝、皮脂コントロールにも有用です。
また、粘膜の代謝にも関与し、口内炎、口角炎の治療にも使用されます。
脂質、肌だけでなく、肝、脳の働きにも関与します。
不足による症状
- 皮膚炎
- 口内炎、口角炎
- 肝機能低下
- にきび
ビタミンB3(ナイアシン)
ビタミンB3(ナイアシン)は他のB群と共にエネルギー産生に関わります。
皮膚、粘膜の代謝に必要なだけでなく、神経系にも必要な補酵素です。
不足による症状
- イライラ・不安
- 精神症状
- 皮膚炎
- 舌炎
- 胃腸障害
- ベラグラ
ビタミンB5(パントテン酸)
ビタミンB5(パントテン酸)は脂質,糖質、タンパク質の代謝に関わります。
皮膚や毛根に栄養を与えるのにも必要となります。
また、副腎皮質の機能の正常化にも必要です。
不足による症状
- うつ
- 性腺機能低下
- 麻痺症状
- 皮膚炎
ビタミンB6
ビタミンB6はタンパクの合成や造血に関与します。
脂質の抗酸化作用をもち、動脈硬化の予防や抗アレルギー作用に関わります。
粘膜の機能正常化や皮脂のコントロールにも関与します。
腸内で合成されるため、長期の抗菌薬の使用等の場合、腸内の細菌バランスが崩れ、不足になりがちです。
不足による症状
- かゆみ
- 皮膚炎
- 貧血
- 食欲不振
- インスリン分泌低下
ビタミンB12+葉酸
ビタミンB12と葉酸は、神経障害を抑え、正常な働きを維持するのに必要となります。
また、ヘモグロビン、赤血球など造血に関しても作用します。
脳の発育を助ける作用もあります。
不足による症状
- 悪性貧血
- 成長障害
- 神経障害
- 学習能力の低下
- 舌炎
ビタミンC(L-アスコルビン酸)
ビタミンC(L-アスコルビン酸)は、コラーゲン生成、免疫力の増加、ステロイドホルモンの合成、鉄の吸収促進、肝での解毒作用のサポート、メラニン生成の阻害などたくさんの効果を有しています。また、抗酸化作用をもちサビ取りの役割も果たします。また、余分な脂肪の燃焼のために必要なカルニチンの生成にもビタミンCは必要となります。
不足による症状
- 壊血病
- しわ
- 創傷治癒遅延
- 免疫力低下
- ストレス
- 貧血
- しみ
ビオチン
抗皮膚炎ビタミン剤であるビオチン。
このビオチンは糖代謝に必要なpyruvate carboxylase、脂肪酸代謝に必要なacetyl CoA carboxylaseやpropionyl CoA carboxylaseなどの補酵素となっております。
これらの代謝により体の必要なエネルギーをつくりだす手助けをしています。
また、皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わっているビタミンで、不足するとアトピー性皮膚炎や脱毛などの皮膚症状や食欲不振、うつなどの症状が現れます。
経口摂取の食事をしている方では一般的に欠乏症状にはならない水溶性ビタミンの一種ですが、欧米ではサプリメントとして身近にあるものです。
また、治療として難治性のアトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症の治療に使われることもあります。
効能・効果
- 急性、慢性湿疹
- 小児湿疹
- 接触性皮膚炎
- 脂漏性皮膚炎
- 尋常性ざ瘡(ニキビ)
タオチン(グルタチオン(Glutathione))
体内の酸化還元系に働き解毒作用があります。
効能・効果
- 薬物中毒
- 慢性肝疾患における肝機能改善
- 急性湿疹
- 皮膚炎
- 蕁麻疹
- 肝斑
- 炎症後の色素沈着
- 妊娠悪阻
- 妊娠高血圧症候群
- 角膜損傷
重大な副作用
- アナフィキラシー様症状
その他の副作用
- 発疹
- 食欲不振
- 悪心・嘔吐など
リスク
副作用として、頭痛や吐き気、血管痛などが出る場合があります。また、0.1%未満の確率で、ショックを起こす場合もあります。
詳しくは診察時に、医師にご相談ください。