風邪(かぜ症候群・急性気道感染症)

内科

風邪について

かぜは上気道(鼻からのど)の急性の炎症による症状を呈する疾患の総称です。時として下気道(気管から先)にまでその炎症が波及することもあります。その大半が200種類以上存在するウイルスの影響で、ライノウイルスやコロナウイルスなどといったものが挙げられます。

またウイルス感染以外ではA群β溶血性連鎖球菌(以下溶連菌)に代表される急性咽頭・扁桃炎など、細菌感染によるものも存在します。

代表的な症状

代表的な症状として、咳や咽頭痛、鼻水、鼻詰まり、頭痛、倦怠感、発熱などといった症状が挙げられます。体がウイルスを異物と判断し、体外から出そうとした結果、こういった症状が起こってしまうのです。

冬の時期になるとインフルエンザではないかと不安に感じる方もいますが、熱の程度などで見分けることができます。下記表を参考にしてみてください。

  風邪 インフルエンザ
発症する時期 1年中 冬季
発熱の程度 37℃〜38℃程度で微熱 38℃以上の高熱
症状が進行するまでの期間 徐々に 急速に
主な症状 ・咽頭痛
・鼻水、鼻詰まり
など
・頭痛、筋肉痛、関節痛
・倦怠感
・高熱
など

治療法

基本的に問診や聴診などを行い、症状に合わせてお薬を処方いたします。風邪の原因ウイルスに対応できる薬は存在しないので、症状を薬で緩和させていく方法です。

A群β溶血性連鎖球菌(以下溶連菌)に代表される急性咽頭・扁桃炎などといった場合は溶連菌迅速キットによる検査を行うなどし、必要と考えられる場合には抗菌薬も処方致します。

また、症状に応じて肺炎を除外する目的で胸部レントゲン検査や、抗インフルエンザ薬使用の対象となるインフルエンザウイルス感染に関しても、迅速キットによる検査を行っております。

よくある質問

Q,風邪で咳が長引いているのですが、放置しておいて大丈夫ですか?

A,基本的に自然治癒で完治する場合が多いです。しかし長引いている場合、急性気管支炎や肺炎などといった別の病気が隠れている可能性もあるので、一度来院して頂くことをおすすめします。

Q,すぐ風邪を引いてしまって困っています。何か予防や対策はありますか?

A,生活習慣を整えてみてはいかがでしょうか?食事、睡眠を整えたり運動をしたりといったことが大切です。
石鹸での手洗い・うがいをこまめに行いましょう。