ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸は体内にある保湿成分です。凹みやしわ、鼻・顎に注入することにより、ボリュームを増やすことが出来ます。

目の下の凹みによるクマ・額や眉間の深いしわが気になる、鼻筋を通したい、鼻を高くしたい、こけた頬をなおしたい、顎を出したい方に適した施術です。

表情の変化によるしわには、しわ取り注射が適しています。

また、手の甲や首の細かいしわ、ちりめんじわなど、皮膚が薄くなることで出てくるしわや血管・すじの改善には、bFGFメソセラピーが適しています。

当院オリジナル注射方法

当院では、一般的なライン状の注入ではなく、パールアンドビーズという注入方法を行っております。
ヒアルロン酸は柔らかいゼリー状の物質の為、ライン状に入れてしまうと、圧の強い部分は減ってしまい、キレイな形づくりが出来なくなってしまう為、パールアンドビーズ法としています。
以前に他院で入れられている場合、一度ヒアルロニダーゼで溶かしてから、適切な位置に再度ヒアルロン酸を入れる事があります。

ヒアルロン酸の注射部位~若年層向け

ha-case-01
  • ①額:額に丸みを出して、女性的に。
  • ②鼻:鼻筋を通してすっきり見せる・鼻根部の高さを出す。
  • ③顎:Eラインを整えて、横顔美人に。
  • ⑧涙袋:笑ったような優しい印象に。
  • ⑬口唇:ふっくらボリュームアップで色っぽく・キュートに。

ヒアルロン酸の注射部位~中高年層向け

ha-case-02
  • ②鼻:しわ取り注射でとりきれない眉間の深いしわをとって若々しく。
  • ④こめかみ:やつれ感が無くなり若々しく。
  • ⑤頬の凹み:やつれ感、こけている印象を変え、ふっくらする。
  • ⑥上まぶたのくぼみ:疲れた印象や老けた印象が無くなり、元気に。
  • ⑦目の下の凹み:疲れた印象が無くなり、元気に。
  • ⑧涙袋:細かい小じわが目立たなくなる。
  • ⑨頬の高さ:高さをもたせることで、笑ったように明るく若々しく。
  • ⑩法令線:シワが浅くなり、若くなった印象に。
  • ⑪マリオネットライン:シワが浅くなり、若くなった印象に。
  • ⑫口周り:シワが浅くなり、若くなった印象に。
  • ⑬口唇:縦じわが浅くなり、ふっくらボリュームアップ。

ヒアルロン酸の持続時間

一般的に顔用は、6~12カ月程度とされています。
又、身体用は、2年程度とされており、徐々にボリュームがなくなります。
ヒアルロン酸は架橋*させることによって、組織への吸収を遅らせるように作られている、充填剤(フィラー)です。

*架橋・・・主に高分子化学においてポリマー同士を連結し、物理的、化学的性質を変化させる反応のこと

注射用のヒアルロン酸は種類が色々あり、粒子の有無やサイズもいくつかあり、粒子が大きいものに比べて、小さいもののほうが吸収されるのが早いですが、架橋の有無などによっても吸収する時間が異なります。
部位やしわの深さ、凹みの程度によってそれぞれ使い分けます。

ヒアルロン酸は元々ゼリー状の柔らかい素材である為、重力や皮膚のテンションによって少しづつ形が変わり、また、体内にはヒアルロン酸分解酵素がある為、注入したヒアルロン酸は少しづつ分解されます。

ヒアルロン酸の入っているスペースに自身の体内の水分が移動し、そこに、周辺細胞の一部(コラーゲンや脂肪)が入り込み、自身の組織として置き換わっていくことがあります。
また、ヒアルロン酸の周りには被膜が形成されることもあり、この場合はヒアルロン酸が吸収されず、数年間留まることがあります。

ヒアルロン酸の安全性

ヒアルロン酸は、皮膚の真皮層に存在しているムコ多糖体という保湿成分です。
アレルギーの可能性が1000人あたり1~2人と極めて稀なため、アレルギーテストの必要がありません。

各種顔用ヒアルロン酸の詳細

レスチレンリド / レスチレン リフトリド

会社名 株式会社ガルデルマ(スウェーデン)
製造元 Q-MedAB(スウェーデン)
厚生労働省承認
FDA承認
CEマーク

製品解説

世界で初めて欧州でCEマークを取得(1996年)および米国でFDA承認を取得(2003年)した非動物由来安定化ヒアルロン酸皮膚充填材として、その安全性および有効性プロファイルが確認されています。
日本では2015年6月に「レスチレン® リド」「レスチレン® リフト™ リド(旧 レスチレン パーレン® リド)」が高度管理医療機器として厚生労働省の承認を取得しました。
絡み合うように結合した天然ヒアルロン酸の構造を活かすことで、ゲルの修飾を最小限に抑えながら、ゲル硬度を高めています。
非動物性由来の安定化ヒアルロン酸を主成分とする滅菌ゲルで、主成分である合成ヒアルロン酸の他に0.3%リドカイン(局所麻酔薬)が含まれており、注入時の疼痛が緩和されます。
リフティング効果により、中等度から重度の顔面のしわ(法令線など)を改善します。

参考引用文献:レスチレンシリーズ / 製品情報 製品特性

Drから一言

多々あるヒアルロン酸の中で、形づくりをするには、最も適しています。
ゲル硬度としては、とても高いヒアルロン酸となります。

ジュビダームビスタ ウルトラプラス

会社名 アラガン(アイルランド)
製造元 アラガン(フランス)
厚生労働省承認
FDA承認
CEマーク

2014年3月に厚生労働省承認を取得したヒアルロン酸使用軟組織注入材です。
アラガン社独自のHYLACROSS™技術によって製造されました。
この先進技術では、ランダムな形状と粒径をもつ架橋ヒアルロン酸ゲル粒子に、非架橋ヒアルロン酸を混合、均質化することによって、なめらかな粘調性ゲルが得られます。
高架橋のヒアルロン酸を高濃度に含む3Dマトリックス構造をとっています。
凝集性の高いこのゲルは、酵素分解を受けにくく、治療効果が持続します。
顆粒感がなく、なめらかな質感、自然な仕上がりが期待できます。

参考引用文献:ジュビダームビスタのご紹介 / 製品特性

Drから一言:

デコボコが起きにくく、扱いやすいヒアルロン酸です。
形をつくるという点ではレスチレンに劣りますが、全体をふっくらさせる、デコボコになりやすい部位には適しております。

レディエッセ

会社名 Merz Pharmaceuticals本社(ドイツ)
製造元 Merz North America社
厚生労働省承認
FDA承認
CEマーク

FDA認可されている製品です。
歯と同じ成分のハイドロキシアパタイトと、水と、グリセリンから成るキャリアジェルが主成分。
キャリアジェルが2~4週間位で分解され、ハイドロキシアパタイトが時間をかけて吸収されていく間に、コラーゲン繊維などが真皮内に残る為、3割~4割程度残ります。

施術詳細ページ:レディエッセ注射

Drからの一言:

硬度はヒアルロン酸よりも高いです。
ヒアルロニダーゼのような溶かす製剤がない点がデメリットですが、吸収はヒアルロン酸より遅く、高さを出すのが目的の場合には、優秀な製剤です。

身体用ヒアルロン酸について

顔用のヒアルロン酸と比較して粒子が大きく、頬、胸、お尻への注入に向いているのが特徴です。
豊胸バックには抵抗のある方、胸やお尻が小さいことに悩んでいる方におすすめです。

「向いている方」と「向いていない方」について

向いている方

  • 目の下や法令線など、表情にかかわらず凹みがある方。
  • 鼻や顎の高さを出したい方。(鼻や顎に関してはハイドロキシアパタイトを含んだ充填剤のレディエッセを使用することもできます。
  • 痩せていて、こめかみや頬のボリュームを増やしたい方。
  • 胸やおしりなどのボリュームを増やしたい方。

向いていない方

  • プロテーゼや、ヒアルロン酸以外の充填剤注入をしている人で皮膚に余裕のない方。

「利点」と「欠点」について

利点

  • 化粧や洗顔は施術後当日から可能。
  • 量の調整がしやすいため、ご自身で確認しながら注入する事が出来る。
  • 顔用を入れすぎた場合や気に入らない場合、ヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)で修正することが出来る。
  • 身体用は、マッサージをすることで感触がやわらかくなり、異物感が出ない。
  • 身体用の場合、ヒアルロン酸を注入する鈍針を挿入するために、傷は出来るが5mm弱と小さい。

欠点

  • 細い針を使用するが、内出血を起こすことがあり、消えるまでにはおよそ2週間程度かかる。
  • 鼻根部や涙袋、顎などのボリュームや高さを出した部分は、年数が経過すると形が変形し幅が広がるため、場合によってはヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)で修正する必要がある。
  • 身体用の場合、使用量が多いためコストが高い。

顔用ヒアルロン酸の施術方法

  1. カウンセリングにて、使用するヒアルロン酸の種類を決める。
  2. (本人希望時)麻酔クリームや注射による麻酔をする。
  3. 消毒し、注射をする。

身体用ヒアルロン酸の施術方法

  1. カウンセリングにて、使用するヒアルロン酸の量を決め、術前採血・日程を決める。
  2. 注入当日、消毒し、注射による麻酔をする(注入量が多い場合は静脈麻酔を使用する)。
  3. 鈍針を挿入するために小さく切開し、注入する。
  4. 消毒し、軟膏を塗布・テープで傷口を保護する。

施術内容の詳細

手術時間 顔用ヒアルロン酸約5~10分(麻酔時間を除く)
身体用ヒアルロン酸10~20分(麻酔時間を除く)
ダウンタイム 14日前後(内出血時)
術後の通院 残注がある場合のみ1ヶ月以内
胸のヒアルロン酸の場合1週間後

ダウンタイム詳細

傷の赤み 2~3日(針跡の赤みあり)
身体用ヒアルロン酸の場合は3~6ヶ月
腫れ 1週間程度で減った感じがする程度
(内出血の有無で長引くことあり)
洗顔 当日から可能
化粧 当日から可能
シャワー 当日から可能
入浴 当日から可能
身体用ヒアルロン酸の場合は3~4日後から可能
運動 当日から可能
その他 身体用ヒアルロン酸注入部の傷は、2~3日間軟膏・テープで保護
1週間程度したらマッサージして馴染ませるとより自然
上記は一般的な経過であり、個人差があります。

料金

レスチレン リド:0.1cc ¥9,000(税込¥9,900)
レスチレン リド:1本 ¥60,000(税込¥66,000)
レスチレン リフトリド:0.1cc ¥10,000(税込¥11,000)
レスチレン リフトリド:1本 ¥70,000(税込¥77,000)
ジュビダームビスタ ウルトラプラス:0.1cc ¥9,000(税込¥9,900)
ジュビダームビスタ ウルトラプラス:1本 ¥60,000(税込¥66,000)
身体のヒアルロン酸 10ml ¥100,000(税込¥110,000)
100ml ¥600,000(税込¥660,000)
200ml ¥900,000(税込¥990,000)
※場合により静脈麻酔別途¥10,000(税込¥11,000)かかります。
※薬代込み

症例写真



ジュビダームビスタ ウルトラプラス:1本¥60,000(税込¥66,000)
リスク・副作用:腫れ、内出血

症例写真

 
 

ヒアルロン酸注入

性別 女性 
年齢 20代  
施術名 ヒアルロン酸注入
施術日 2024
施術ドクター 内田  
   
治療概要上:before
下:after 1週間後
全体的に唇のボリュームを増やしたい
といったご希望の患者さま
0.5ccほど注入し、ボリュームアップしました
施術費用 0.1cc ¥9,900(税込)
麻酔クリーム ¥3,300(税込)
副作用・リスク 腫れ・内出血:数日~1週間
感染・アレルギー・血流障害のリスク