へそ形成

いわゆる『でべそ』を修正する手術です。

皮膚だけが突出しているものと、臍ヘルニア(保険適用)を合併しているものがあります。腹腔鏡術後の瘢痕や、粉瘤などの皮下腫瘍がある場合もあります。症状により、実際の手術法は変わります。

 

へそ形成とは

へそが出ているいわゆる「出ベソ」には皮膚が出ている「臍突出症」と、
腸や脂肪などが腹膜に包まれて飛び出ている「臍ヘルニア」の2種類があります。

臍突出症

  • 瘢痕組織により皮膚が押し上げられて臍が突出した状態です。

臍ヘルニア

  • 大人の臍ヘルニアの場合、へその緒(臍帯)が閉じた後に、
    肥満や妊娠、もしくは病気で腹圧上昇が起こり腹腔内容(腸や脂肪)が腹膜に包まれた状態で脱出した状態です。

成人の場合、出ベソが自然と治るということはまずありません。
生活にもとくに支障があるわけではありませんが、見た目を気にされるかたが多いということです。気になる場合には、手術で治療をおこないます。

でべその治療は、表面をカットして形よく縫合するというものです。
また、赤ん坊に多いへそヘルニアは、妊娠や肥満などが原因で大人にも起こることがあります。
赤ん坊のものより健康面への影響が出やすいので、治しておくことをご検討ください。
へそヘルニアの治療では、空いてしまったヘルニアの門を縫合によって閉じることで、再発を防ぎます。

 

「向いている方」と「向いていない方」について

向いている方

  • でべその方。
  • へそ上部の皮膚の被り(余り)がある方。
  • 臍ヘルニアがある方。

向いていない方

  • ヘルニア門が大きい方。

「利点」と「欠点」について

利点

  • 臍の部分のため、傷が目立ちにくい。

欠点

  • 思い通りの形にはならないことがある。

へそ形成の施術方法

  1. マーキングする。
  2. 局所麻酔をする。
  3. 皮膚を切開し、余剰皮膚を切開する。
  4. ヘルニアがある場合は瘢痕を除去後、腹膜を補強する。
  5. 皮膚を縫合し、圧迫固定する。

リスク

  • 感染、血腫、瘢痕などを生じる場合があります。

施術内容の詳細

手術時間 30分〜1時間程度
ダウンタイム 1~2週間
抜糸 7日目
術後の通院 1週間後(抜糸)
1ヶ月

ダウンタイム詳細

傷の赤み・硬さ 3~6ヶ月
腫れ 1週間程度
洗顔 当日から可能
化粧 当日から可能
シャワー 翌日から可能(傷を濡らさないようにすれば)
入浴 1週間後から可能
運動 軽い運動は1週間後から可能。腹圧のかかる運動(腹筋等)は1ヶ月後から可能。
上記は一般的な経過であり、個人差があります。

料金

へそ形成 ¥200,000(税込¥220,000)
※ 症状により保険適用あり。