立ち耳とは?

耳介の変形には立ち耳、カップ耳、埋没耳、折れ耳、垂れ耳、絞扼輪、副耳などがあります。

耳は出生後から3歳頃までにほぼ成長し、16歳前後で発育が完了するといわれています。生後すぐであれば軟骨が柔らかいため、矯正器具の使用で改善できる場合もあります。

立ち耳とは生まれつきで耳が正面を向いていることです。正面から顔を見てみると、耳が飛び出ていたり大きく見えてしまったりします。基本的には耳介と側頭部(auricular angle)が30度以上の角度がある場合、立ち耳という診断がつくでしょう。

西欧ではDevil’s ear(悪魔の耳)と呼ばれ、日本に比べ積極的に修正術がなされています。

原因

耳の内部にある軟骨 ( 対耳輪)の発育不全のため、一般的な耳よりも折れ曲がりが弱いことが原因です。

症状

耳が正面を向いているのみで、痛みなどが生じることはほとんどありません。ヘッドホン、帽子やヘルメット、キャップなどの着用で圧迫され痛みが生じることがあります。

治療法

切開を伴う手術を行います。局所麻酔をし、片側45分程度で終了します。一度の手術で半永久的な効果もあります。また、傷跡は耳の裏側でさらには時間の経過とともに消失していくので目立ちにくいです。
耳介と側頭部の角度だけでなく、対耳輪を自然に作ることが最も重要です。倒す方向や耳介軟骨の切開の入れ方、デザインにて手術結果はで変わってきます。

治療経過

1日:手術(創部の固定あり)*局所麻酔での手術
2、3日:再診(固定抜去。耳介後面にテープのみとなります)
8日前後:抜糸
1ヶ月:再診(遠方の方はオンライン、写真等での診察も可能です。)

料金

たち耳・片側 軟骨形成を要さないもの 約29880円
たち耳・片側 軟骨形成を要するもの 約57720円

※保険適用になります。