二重切開コラム

二重まぶたの美容医療 ~知っておきたい基礎知識~

目次

▼二重            ▼二重デザイン

▼手術            ▼術後合併症

 

二重

  • ・なんで二重にしたい人が多いのか

    目を大きく見せたい。という希望の方が一番多いと思います。
    それ以外にも、
    睫毛(まつげ)の向きを治したい。
    目のたるみを治したい。
    かわいくなりたい。
    優しい印象にしたい。
    目つきを変えたい。
    バランスを整えたい。
    目をすっきりさせたい。
    などたくさんのご希望をお聞きします。
  • ・目を大きく見せるには。(二重)

    1.黒目の出ている部分を増やす。
    2.二重の横の長さをできるだけ長くする。
    です。 カラコンをつける、メイクでアイラインを描くと目が大きく見えるのはこのためです。
    二重の幅がひろければ良いということではなく、幅がひろいとメイクが映えるためです。
    また、丁度良い高さにすると二重の横の幅の長さが最も長くなります。
    これは、幅を高くしすぎると徐々に幅は狭くなっていきます。
  • ・二重ってなに? (二重)

    もともと二重の人、年齢を重ねたら二重になった人、アイプチをしていたらいつのまにか二重になった人、しわで食い込みができる人。色々あるかと思います。
    医学的には、瞼板と皮膚の結合組織がしっかりしている人ですが、一般的には人からみて二重にみえるかどうかと思いますので、どの二重が正解というのはないかと思います。
  • ・おでこのしわ、眉毛の話 (二重)

    目を開ける時におでこを使うと眼瞼下垂の可能性がある。
    これは聞いたことがある方も多いと思います。実際に当院にかかる患者様でも他院でおでこを使っているから眼瞼下垂です。と指摘された方が多数いらっしゃいます。
    おでこを使用する方は大きく3通りのパターンがあります。
    まずは一つ目は眼瞼下垂の方です。
    眼瞼下垂は上眼瞼挙筋という目を開く筋肉が弱くなってしまうことでおきますが、上眼瞼筋だけで目が開けられず、おでこの筋肉(前頭筋)も使用して補助をしている状態になります。
    二つ目は上眼瞼挙筋の問題でなく、皮膚のあまり、たるみのある方です。 上まぶたの皮膚は前頭筋の筋肉でないと上にあげることできません。 この場合、眼瞼下垂でなくてもおでこを使うことになります。筋肉に問題がない一重の方は目の開きが良いので、上にのってしまう皮膚が多く、前頭筋を使用する方が多いです。 このような方はたるみをとる(眉下切開)や皮膚を折りたたむ(二重切開)が適応になります。
    三つ目は筋肉も皮膚も問題ないけれど、目を開けるときのくせで前頭筋を使う方もいらっしゃいます。 このような方はおでこのボトックスが良い適応となります。
    前頭筋に常に力が入っていると眉毛周囲、おでこ、側頭部痛、頭痛を引き起こすことがあり、また、肩こりまで引き起こすことがあります。
  • ・眉毛の高さの左右差(二重)

    眉毛の高さが元々違う方も、徐々に変わってきたという方もいらっしゃいます。
    どちらの場合であっても、片目の眼瞼下垂の可能性があります。
    見た目としては、眉毛があがると二重の上の皮膚が上に引っ張られますので、眉毛が高い方の二重がひろく感じます。先天的な場合、病的な場合、病的でない場合とありますので、ご心配な方は一度診察をうけられることをお勧めします。

二重デザイン

  • ・二重の幅は何で決まる? (二重デザイン)

    1、睫毛(まつげ)から切開線までの長さ
    2、睫毛から切開線までの厚さ
    3、目の開き(黒目のでている量)
    二重のおりたたみがどこから始まるかで変わります。
    よく何mmくらいがいい?などのご質問お伺いすることありますが、二重の見え方は何mmのところで折りたたむように作っても、人により見え方が違うのはこれ以外の要因もあるからです。
  • ・アイプチラインは作れない? (二重デザイン)

    埋没法でも、切開法でも言えることですが、重瞼作成の際には折り畳みラインで折り込みができないと作れないです。 切明では瞼板ないし瞼板前組織に固定もしくは癒着させることで二重ラインを作成します。
    アイプチ等のメザイクはノリで浅い凹みを着く形となりますので、埋没ないし切開の二重ラインとは多少異なります。 見た目はそれほど変わらなくてもまぶたの動きなどで異なります。
    また、二重ラインを作る際には切開であっても、ご自身のもつ皮膚のシワにそって切開した方が自然で、傷跡も綺麗になりやすいので、あまり無理なラインはおすすめいたしません。
  • ・末広にしたい、平行にしたい。インライン、ミックス、奥二重にしたい。(二重デザイン)

    これらは、作る二重の幅と目頭の蒙古襞の張り具合によって異なります。 蒙古襞の張りが弱い(目頭がきれている人)は幅の狭い二重でも、平行二重になります。
    その逆に、蒙古襞が張っている人は広い二重幅をとっても末広にしかならない、もしくは目頭側に斜めの不自然なラインののこる平行二重になります。
    インラインの目の形は末広と平行の間くらいのラインになります。 こちらも目頭の張り具合と左右が同程度にお張り具合が必要となります。 目頭の張り具合が強い場合、インラインで作成しようとしても、例えば、右は末広、左は平行二重のように左右差が生じるラインでしか作成できないことがあります。
  • ・すっきりした目元にしたい。(二重デザイン)

    どのくらいがすっきりとなるのかは、明確な基準がないので、具体的にどのような目になりたいのかを詳しくお伺いします。 皮膚のたるみなのか、しぼうなのか、皮膚のあるさなのか、開き具合なのか、人によりそれぞれ異なります。
    たるみや脂肪の厚さは取り除くことで改善されますが、元々の皮膚の厚さなど手術によって改善できないところもあります。
    ただ、単純に皮膚のたるみ、脂肪をとればきれいな形が作られるわけではありません。 取り去ることのデメリットやリスクもあります。
  • ・外側のラインが下向きになっているのを上向きにしたい。(二重デザイン)

    これはできる限り末広の二重ラインを伸ばしたい方や垂れ目の方からお伺いすることが多いご希望です。 これは二重の幅と外眼角(目尻)の位置、皮膚のたるみによって決まります。 単純に切開線を横に伸ばしていくと、二重のアーチの形が不自然(外側が急に下がる)になってしまうため、おすすめできません。
  • ・どうしたら自然に見られる?(二重デザイン)

    目の形、顔のバランスに合わせた二重ラインであること、傷跡が目立ちにくくなっていることが重要です。
    私たちはぱっと見た印象で大量の視覚情報を取り込み、その中で自然であるか、不自然あるかを判断します。 目の手術をしたことがあるかどうか、目に対しての知識があるかないかで、この自然、不自然と思うかどうかの判断は変わってきます。
  • ・睫毛(まつげ)の向き。さかさまつげ。睫毛内反。(二重デザイン)

    二重切開の際に気を付けている点の一つです。
    ビューラーやまつ毛パーマをすると目が大きくみえます。
    これは目元の影がなくなり、瞳が強調されるためです。 ですので、まつ毛の向きは美容面においてもとても重要です。 外反させすぎると結膜側が見えて、不自然な目の形に見えますし、さかさまつ毛のままだと、瞳周りに影ができて黒目が小さく見えてしまいます。
  • ・切開でもとれることがある。(二重デザイン)

    切開による二重は埋没のように糸でひっかかっている状態でなく、癒着(組織同士がくっついている状態)するとこによって作られるため、基本的にとれてしまうことがありません。ただし、この癒着がうまくいっていない、ないし、癒着部分で炎症などが起きると癒着がてれてしまい、元の状態に戻ることがあります。
  • ・くぼみ目(上眼瞼の窪み、眉下部のくぼみ、へこみ)

    くぼみ目は眉骨のたかさと眼窩脂肪、眉下の皮膚、眼輪筋によって作られてしまいます。 眼窩脂肪の減少、下垂、周りの皮膚、筋肉の支持組織の低下により症状が強くなっていきます。
    眉下切開や二重切開、眼瞼下垂の手術で多少改善することもありますが、根本的な治療ではありません。 減ってしまったボリュームを作らないとならないので、ヒアルロン酸、脂肪注入、エクソソーム注入(EVshot)などの治療となります。
  • ・ブジーでのシミュレーションのメリット、デメリット(二重デザイン)

    メリットはとても簡便にシミュレーションができます。
    デメリットは作ったシミュレーション通りに完全に同じにつくることが難しいことです。 どのくらい皮膚を押さえるか二重幅は非常に変化しますので、このぐらいに幅がよいやラインはこの形にしたいなど、大まかなシミュレーションとなってしまうことです。
  • ・切開部の凹みをなるべく作りたくない(二重デザイン)

    縫合部のきずがきれいに治るかという体質的な点もありますが、手術時に皮膚の下をどのように処理しているか、二重瞼の固定をどこでしているかによっても凹みが出やすい、出にくいということがあります。
  • ・皮膚はとったほうがいいの?取らない方がいいの?(二重デザイン)

    二重切開の時に、切開だけする先生、少しでも皮膚をとる先生といらっしゃると思います。 もちろん、状況によりどちらも正解かと思いますが、少しの皮膚をとるようにしています。 これは、切開部の眼輪筋の切除、隔膜前葉、瞼板前組織の除去を行うために、中の容積がへり、皮膚が余ってしまうのを防ぐためです。
  • ・脂肪はとったら窪み目になるの?厚ぼったさを解消するにはとった方がいいの?(二重デザイン)

    脱脂に関しては、必要分のみをとる事は厚みの解消になりますが、取りすぎるとくぼみ目だけでなく、予定外重瞼線やこじわを引き起こす可能性があります。
    厚ぼったさの解消には、余剰皮膚の切除、不要な脂肪の除去、重瞼線からまつ毛までのところの厚さを調節する(瞼板前組織の処理)が必要となります。
  • ・ハム目にならないために。(二重デザイン)

    ハム目に見えてしまうのは、まつ毛から二重のラインまでの厚さ、切開線の凹みが原因です。 ですので、手術のデザインで、まつ毛の生え際が見えるように皮膚を適度に伸展して固定すること、瞼板前組織に適度な処理を行うこと、縫合部の段差(二重ラインの上と下での厚さの差)をなるべく作らないようにする事が大切です。
  • ・目の形が台形にみえる(二重デザイン)

    中心部の二重ラインが狭くなった形で起きるもので、蒙古襞が少なく、目頭がしっかり内側にきれている方の皮膚のたるみがでてきた場合になります。 また、薄めの平行二重を作成した際にたるみがでてくると同様になることがあります。 欧米の方のような蒙古襞が少ない方の場合たるみが少なくてもなることがあります。
  • ・鏡で見ている時は気にならないけど、写真で取られると左右差が気になる。(二重デザイン)

    多くの患者様からお伺いすることがあります。 治療が必要な場合と治療が必要でない場合とがあります。 鏡を見ている時は、無意識のうちに調節を行います。 それにより左右差が改善されていることがあります。 写真の場合はその一瞬の状態なので、その写真のみで診断を行うことは難しいです。
  • ・理想の形をうまく伝えれない時はどうしたらよい?(二重デザイン)

    希望の形に近い方の写真や動画などをご持参いただくととても参考になります。 目の形やデザイン、できるところ、できないところを詳細にお話できます。 または、目の形に合わせた自然ラインやどのような形ができるかなどご提案することもできます。
    いずれにしても、もうちょっとこうできないかなど細かいところまで確認して、不安な点や不明なところがない状態まで確認した方が良いです。

手術

  • ・二重切開?眉下切開? どちらがいいの?(手術)

    それぞれにメリット、デメリットがあります。
    簡潔にお話すると、二重切開は二重自体を作り直せます。 また、まつ毛の向き、黒目の出ている量の調節が行えます。 また、傷跡は開始時には隠れるので目立ちにくいです。 デメリットはお顔の印象が変わります。 これは裏を返せばメリットにもなりますが、お顔の印象を変えることができます。 オリジナルの二重と切開で作られた二重は違うものとなります。 例えば右目が元々二重、左目が一重の方が左目を切開で二重にした場合、ぱっと見ではわからなくても、よく見ると左右の違いがわかります。
    眉下切開は以前の目元に戻すという手術です。たるみの具合によりますが、10~15年前の形に戻します。 あ強く出るのですが、これは眉下切開でないと改善できない部分のたるみになります。 印象を大きく変えたくない方は二重切開より良い手術となります。目の開きに関しても改善されます。 デメリットは眉下に傷跡ができるので、二重切開より目立ちます。眉を描く方は傷を隠し易いです。
  • ・二重切開ってどんな方法がある?(手術)

    切開の方法、デザイン、内部処理の仕方などによって違いがあります。
    デザイン
    切開線の横幅 瞼裂内で終わりにするか、瞼裂を超えるか。
    皮膚切除の有無
    目尻側の切開のデザインを跳ね上げる形にするか、アーチに合わせて下側に向かって終点になるか
    眼輪筋の切除をどこまで行うか
    眼窩隔膜をどこまで開けるか
    脱脂を行うかどうか
    どの程度の量脱脂をするか
    瞼板前組織をどの程度切除するか
    腱膜とミュラー筋の剥離をどこまで行うか
    眼窩脂肪周囲の結合織を切除するか
    腱膜移行部周囲まで剥離を行う
    前転時何点固定をするか
    腱膜の固定は瞼板にかけるか、瞼板前組織にかけるのか
    重瞼の固定の方法
    腱膜と縫合をするか、瞼板にかけるか、瞼板前組織にかけるのか
    表皮縫合の方法 瞼板前組織も同時にかけるのか、皮膚のみで縫合を行うか 何針縫うのか
    などこれら一つ一つをどのように組み合わせるかで結果が変わっていきます。
  • ・切開線のきずをなるべくきれいにしたい(手術)

    表皮の層を合わせた縫合
    きつすぎない縫合
    内出血が少ない
    などが大切ですが、それと同様に傷が治りにくい、腫れやすい、腫れが引きにくい、ケロイドなどの体質によるものも大きいです。
    ご自身でできることは内出血をなるべく増大させないようにすることです。 ケロイド体質であったり、ケロイドになりそうな傷跡の場合にはリザベン(トラニラスト)、柴苓湯などの内服やドレニゾンテープなどの外用剤を使用することがあります。
  • ・埋没と切開どっちがいいの?(手術)

    どちらもメリット、デメリットがありますので、どちらかが絶対に良いということはありません。
    埋没のメリットはまずダウンタイムが切開に比べて少ないということです。 (腫れなければ3日、内出血がおきると1週間程度。人により個人差があります。) また、針を通す小さな穴(採血で使用される針程度)なので、傷跡が目立ちにくいです。
    デメリットは、1番は取れてしまうということです。その他にも、希望するラインを作りづらい場合があります。 (ご自身の皮膚のしわにそったラインを作ることが取れにくいポイントのため。) また、アレルギーが起きたり、異物肉芽種とよばれるしこり、感染などによって埋没を外すとなったときには、埋没をするときの穴よりは大きい切開をいれて、取り外すことになります。つまり小さな傷跡ができてしまう可能性があります。 また、埋没など美容手術を受けている場合、保険適用での眼瞼下垂などが受けれなくなるクリニックもありますので、注意が必要です。
    切開のメリットは黒目の出ている量が増やせる、まつ毛の向きを変えれる、取れてしまうことがほとんどないなどがあります。 デメリットとしては、傷がきれいに治るかどうかはやってみないと分からないことがあるということ(もちろん、傷跡がきれいに治るような工夫をどのクリニックでもしているとは思います)、ダウンタイムが埋没に比べて長いこと(大きな腫れは1週間から2週間程度)です。 どちらの施術でも可能性のあるデメリットは左右差や予定外重瞼線、アレルギー感染などがあります。
    メリットだけでなく、デメリットも考慮して検討していただくことが大切と思います。
  • ・埋没と切開ダウンタイムの違いは?(手術)

    個人差はありますが、埋没は3〜7日です。
    基本的には翌日よりメイク等ができますので、切開に比べると圧倒的に短いです。
    切開は大きな腫れは1~2週間かかります。目周りのメイクも1週間(抜糸するまで)は不可能ですので、対人などのお仕事の場合、しっかりとダウンタイムを取っていただく必要があります。
  • ・埋没と切開仕上がりの違いは?

    どちらかが優れているというより、目の形にあった自然なラインでデザインができてるかどうかがどても重要と思います。
    一般的には切開の方が傷が目立つ、不自然になりやすいと思われがちですが、埋没でも不自然さがあることも、逆に切開でもほぼ気づかれないほど自然という方もいらしゃいます。
  • ・埋没は何歳からできますか(手術)

    何歳からできるかできないかということであれば、何歳でも可能です。 ただ、美容目的に行う場合、本人の希望がしっかりあるのか、安静を保てるのかという点を考慮しないとならないです。
    例えば、先天性眼瞼下垂の場合、弱視の予防のために治療を行う場合、1歳未満でも手術を行います。 一般的には3歳以降での先天性眼瞼下垂の手術を行います。
  • ・保険と自費の違いはなんですか?(手術)

    保険診療は病気のために治療を行うことです。機能面の改善が重要視されます。
    ただ、目の手術の場合には機能面はもちろん大切なのですが、お顔の印象の一番を決める部位でもありますので美容面にも配慮した施術が必要です。また、目の手術は人生で何回も行うものでなく、なるべく回数は少ない方が良いです。機能だけ改善して、その後に美容のために修正を行うのはおすすめできません。
  • ・保険適応の手術ははどのような基準でなりますか(手術)

    自覚症状と診察による評価(MRD-1,Levator Functionなど)により社会生活に支障が起きている場合に治療の適応になります。
  • ・ヘリング現象ってなに?(手術)

    Hering’s law of equal innervatioと呼ばれる現象で、簡易的にヘリング現象、ヘリング効果などと呼ばれます。
    これは片側の眼瞼下垂の手術を行うと、手術していない方のまぶたが下がってしまう現象です。例えば左の眼瞼下垂の場合、左の目が開きにくいので、左の目の筋肉が通常以上にがんばらないとならないです。その時、右は頑張る必要がないけれど、均等な神経支配が行われ、右側がやや過開瞼になっています。その後、左の手術により左の目が簡単に開くようになると今度は今までより弱い力で目が開くので、右側が下がり、結果的に右の眼瞼下垂になるという現象です。同時に両方手術した方がいい、そうでない方がいいと論文では分かれておりますが、術後2週間以上の間をあけてヘリング現象が起きるかどうかを見てから手術した方が良いという意見もあります。
    Gay AJ, Salmon ML, Windsor CE. Hering’s law, the levators, and their relationship in disease states. Arch Ophthalmol 1967;77(2): 157-160
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6019006/
    Austin Deng Chen 1, Ya-Wei Lai. The Impact of Hering’s Law in Blepharoptosis: Literature
    Review. Ann Plast Surg 2016 Mar:76 Suppl 1:596-100.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26808763/

術後合併症

  • ・術後合併症:手術部がかゆいヒリヒリする

    縫合部の治癒の期間にはかゆみや傷の違和感がでることがあります。
    1ヶ月以上続く場合にはケロイドや肥厚性療痕の可能性がありますので、注意が必要となります。
  • ・術後合併症:傷口が硬い

    縫合部の治癒の期間には傷口が硬くなります。時間経過で改善されていきますが、3ヶ月以上続く場合にはケロイドや肥厚性癖痕の可能性がありますので、注意が必要となります。
  • ・術後合併症: 傷口が赤い

    縫合部の治癒の期間には傷口が赤くなります。時間経過で改善されていきますが、通常1~3ヶ月で消退していきます。 3ヶ月以上続く場合にはケロイドや肥厚性瘢痕の可能性がありますので、注意が必要となります。
  • ・術後合併症:目がつっぱる感じかする

    筋肉を動かす手術になりますので、突っ張るような違和感が最初はでますが、1週間~1ヶ月程度で落ち着いていきます。
  • ・術後合併症:目が閉じにくい

    目が開きやすくなることと目が閉じにくいことは裏表の意味のようなもので、症状としてあらわれます。ただ、この症状は創部の治療、皮膚や筋肉がなじんでくると改善されていきます。
  • ・術後合併症:左右差が気になる

    術後日数によって、異なってきますが、最初の1~2週間は腫れが強いため、同じように腫れれば左右差は気になりませんが、片方のみ腫れてしまった場合は左右差が気になります。
    ただ、これは術後の腫れのものですので、時間経過で落ち着いていきます。3ヶ月以上続く場合にはケロイドや肥厚性癖痕の可能性がありますので、注意が必要となります。
  • ・術後合併症:術後たるみがよくなったけれど、また、たるみがもどってきた気がする

    皮膚の切除を行っている場合、たるみの改善が、目の開きとともに得られれます。
    目の開きにくさを補うためにおでこの筋肉(前頭筋)を使用していた方が、目の開きがよくなり、前頭筋での補助をしなくなると眉毛の位置が下がり、目の上のたるみが戻ったように感じることがあります。
    手術を行ったことでたるみが助長されるようなことはありません。
  • ・術後合併症:目が乾く

    目が開きやすくなったことで、例えば目の上半分が隠れていた方が目の上半分の方も開くことができるようになえうと空気に触れる角膜の面積は増えます。それにより乾きやすく感じます。