肝炎

内科

肝炎について

肝臓は右の肋骨に守られるように存在する、人体で最大サイズの臓器で約1~1.5㎏程の重量があります。その役割も非常に重要で、①人間の体に必要な蛋白の合成や栄養の貯蔵、②人体に有害となる物質の解毒や分解、③食べ物の消化を手助けする胆汁の合成や分泌などが挙げられます。
肝炎とは、何らかの原因により肝臓に炎症を起こした状態です。炎症により肝臓の細胞が破壊され、次第に肝機能が低下していきます。原因として最も多いものはウイルスの感染によって肝臓に炎症が起こるウイルス性肝炎です。

肝炎の原因となるウイルスは主にA・B・C・E型などが知られています。肝炎は治療せずに放置すると、肝硬変や肝臓がんなどの疾患に進展していく場合もあるため、早期発見・早期治療が重要となります。肝臓は「沈黙の臓器」をも呼ばれ、異常が現れても初期段階では痛みなどの症状を出すことがあまりありません。そのため異変に気付かれにくく、発見されたときには病気がかなり進行していることもあるため注意が必要です。