顔の外傷とは?(症状・原因・治療法)

顔の外傷はスポーツや日常生活での転倒・転落、また交通事故などが原因となり起こるケースが多いです。「切り傷」や「打ち傷」も多いですが「骨折」でのダメージが多いと言われています。

①鼻骨骨折

顔面骨折の中でも群を抜いて多いのが鼻骨骨折です。骨折をしてから3週間以内であれば皮膚に傷をつけずに治療を行うことが可能です。外科的な手術を行うため、全身麻酔をします。

骨折から1ヶ月以上経過してしまっている場合は再度骨を切って修復していきます。

②顔面骨骨折

転んだり、強い衝撃が加わったりすることが原因で顔面骨骨折を起こします。顔面を骨折すると大きく腫れたりして、外科的な治療を行います。

手の外傷とは?(症状・原因・治療法)

手の外傷には「切り傷」「打撲」「捻挫」「骨折」などが挙げられます。それぞれの外傷により症状は異なります。

①切り傷

皮膚が、包丁やカッターナイフなどの鋭利なものによって切られてしまった場合にできてしまう怪我です。基本的には出血は見られますが皮膚の表面部分のみが切れてしまった場合は圧迫して止まる場合が多いです。

しかし、傷が奥深い場合は縫合するなどといった治療を行うケースもあります。

また、細菌に感染し化膿してしまっている場合は塗り薬などを使用します。

②打撲

衝突したり転倒したりといった衝撃を受け、筋肉・皮下組織が損傷した状態です。熱や腫れを伴い、皮膚が青紫色に変色します。一般的にそのような症状は2週間程度でおさまってくるでしょう。

打撲の原因はさまざまですが、スポーツを行っている際の接触によって起こる場合が多いと言われています。

打撲をしてしまった場合は、冷やしたり安静にしたりすることがまず大切です。病院で症状を見てもらい、痛みなどが強い場合には痛み止めを使用する場合もあります。

③捻挫

スポーツを行っていたり転倒をしたりした際に、足首などをひねって関節が損傷してしまうことで起こってしまう症状です。

痛みや腫れも軽い場合から、靭帯断裂している場合もあるため医師に診てもらうことが大切です。

症状が軽い場合は外用薬や痛み止めなどの内服薬を使用します。

④骨折

骨折はその名の通り骨にひびが入ったり折れたりする状態です。

転倒・転落などの「外傷性骨折」、過度な運動で多くの小さなひびが起こる「疲労骨折」、骨粗鬆症などの病気で起こる「病的骨折」があります。

骨折をした場合はギブスなどで正しい骨の位置に固定をして安静にします。骨が変形している場合は徒手整復も行います。

皮膚腫瘍とは?

皮膚腫瘍といっても2種類に分けられます。

①皮膚悪性腫瘍

皮膚悪性腫瘍は皮膚ガンと呼ばれることもある。皮膚疾患の一種です。その悪性腫瘍の中にも「悪性黒色腫」や「基底細胞がん」などといった多くの種類があります。

ほくろが急に大きく変化してきたり見られることのなかった腫瘍ができたりした場合、注意が必要です。しかし、そういった場合も悪性ではなく良性の場合もあるのでどちらの場合も自己判断は危険です。

②皮膚良性腫瘍

・粉瘤

耳たぶや背中、おでこなど体の一部分が袋状に膨れ上がる症状です。放置して完治することはほとんど無く、潰すと中から悪臭のある粥状のものが出てきて、時間の経過とともにさらに袋が大きくなっていきます。

粉瘤は毛穴からできることが多いと言われています。外傷やイボウイルスなどが関係していることもありますが基本的には発症の原因は分かっていません。

・ほくろ

ほくろは体の至る場所にできる皮膚の症状です。形状などは個人差がありますが、平なものから少し膨れ上がっているものもあります。

メラニンなどが皮膚の一部分に集まることでできてしまいます。また、紫外線や刺激が影響する場合も考えられます。

・皮膚線維腫

皮膚線維腫は、皮膚の表面が色素沈着を起こししこりを伴う症状です。大人の腕や脚でできることが多く、まれに痛みなどを感じる場合もあります。

線維芽細胞といった皮膚を構成する細胞から発生する腫瘍です。虫にさされたり傷ができたりしたことで出来てしまうケースが多いですがきちんとした原因は分かっていません。

・脂漏性角化症(老人性イボ)

高齢者に見られるイボです。さまざまな場所に現れますが、こめかみや体幹などに見られやすいです。悪性ではない上に、悪性化することもないと言われています。

原因は不明ですが遺伝的なものが関係して、脂漏性角化症になりやすい人もいます。

皮膚腫瘍(皮膚良性腫瘍)の治療法

①粉瘤

粉瘤は内服薬や外用薬での治療で治せません。そのため一般的には外科的な手術を行い取り除きます。粉瘤の袋ごと吸い上げる「くり抜き法」や大きさによってはくり抜き法が行えないので、切開をし袋ごと取り出す方法を行います。

②ほくろ

ほくろの治療は、レーザーを使用する方法と切除をしてしまう方法があります。
場所によっては衣服と擦れてしまい痛みを生じこともあり、そういった際は局所麻酔を使用し切除することがほとんどです。

③皮膚線維腫

外科手術で摘出します。大きさや場所などによって異なりますが、基本的には5〜20分ほどです。また、手術後は赤みを伴いますが、時間の経過と共に消失していきます。

④脂漏性角化症(老人性イボ)

多少の痛みを伴ったりかゆみを感じたりする場合以外、治療を行う必要はないと言われています。

そういった症状が見られる場合は「凍結療法」や「電気乾固」などで切除を行います。

料金

皮膚皮下腫瘍 2cm未満 露出部 3割負担の場合約8000円
皮膚皮下腫瘍 3cm未満 非露出部 3割負担の場合約7000円

症例写真

 
 

ほくろ切除

性別 男性 
年齢 20代 
施術名 ほくろ切除(皮膚腫瘍切除術)
施術日 2022年
施術ドクター 内田
   
治療概要上:before
下:after 手術1か月後
徐々に大きくなってきたほくろを メスを用いて切除しました。取り切ることで、病理検査を同時に行い悪いものではないか調べました。
1週間後に抜糸、1か月後に病理検査結果の説明となります。
施術費用 皮膚皮下腫瘍【保険診療】
露出部2cm未満 約¥8,000
副作用・リスク 腫れ・内出血:数日
傷跡が目立つ・ケロイドのリスク


立ち耳とは?

耳介の変形には立ち耳、カップ耳、埋没耳、折れ耳、垂れ耳、絞扼輪、副耳などがあります。

耳は出生後から3歳頃までにほぼ成長し、16歳前後で発育が完了するといわれています。生後すぐであれば軟骨が柔らかいため、矯正器具の使用で改善できる場合もあります。

立ち耳とは生まれつきで耳が正面を向いていることです。正面から顔を見てみると、耳が飛び出ていたり大きく見えてしまったりします。基本的には耳介と側頭部(auricular angle)が30度以上の角度がある場合、立ち耳という診断がつくでしょう。

西欧ではDevil’s ear(悪魔の耳)と呼ばれ、日本に比べ積極的に修正術がなされています。

原因

耳の内部にある軟骨 ( 対耳輪)の発育不全のため、一般的な耳よりも折れ曲がりが弱いことが原因です。

症状

耳が正面を向いているのみで、痛みなどが生じることはほとんどありません。ヘッドホン、帽子やヘルメット、キャップなどの着用で圧迫され痛みが生じることがあります。

治療法

切開を伴う手術を行います。局所麻酔をし、片側45分程度で終了します。一度の手術で半永久的な効果もあります。また、傷跡は耳の裏側でさらには時間の経過とともに消失していくので目立ちにくいです。
耳介と側頭部の角度だけでなく、対耳輪を自然に作ることが最も重要です。倒す方向や耳介軟骨の切開の入れ方、デザインにて手術結果はで変わってきます。

治療経過

1日:手術(創部の固定あり)*局所麻酔での手術
2、3日:再診(固定抜去。耳介後面にテープのみとなります)
8日前後:抜糸
1ヶ月:再診(遠方の方はオンライン、写真等での診察も可能です。)

料金

たち耳・片側 軟骨形成を要さないもの 約29880円
たち耳・片側 軟骨形成を要するもの 約57720円

※保険適用になります。

症例写真

 
 

立ち耳

性別 女性  
年齢 30代
施術名 立ち耳(耳介形成術)
施術日 2022年
施術ドクター 内田
   
治療概要左:before
右:after 1か月後
立ち耳の手術(耳介形成術)により、 耳裏を切開し軟骨を矯正、対耳輪の突出を形成しました。
施術費用 たち耳【保険診療】
片側 軟骨形成を要するもの 約¥57,720
副作用・リスク 腫れ・内出血:1~2週間
瘢痕・感染・左右差のリスク
 
 

立ち耳

性別 男性 
年齢 30代
施術名 立ち耳
施術日 2022年
施術ドクター 内田
   
治療概要左:before
右:after 1週間後
立ち耳の手術(耳介形成術)により、 耳裏を切開し軟骨を矯正、対耳輪の突出を形成しました。
施術費用 たち耳【保険診療】
片側 軟骨形成を要するもの 約¥57,720
副作用・リスク 腫れ・内出血:1~2週間
瘢痕・感染・左右差のリスク
 
 

立ち耳

性別 女性  
年齢 30代
施術名 耳介形成術(たち耳)
施術日 2022年
施術ドクター 内田
   
治療概要左:before
右:after 1か月後
立ち耳の手術(耳介形成術)により、 耳裏を切開し軟骨を矯正、対耳輪の突出を形成しました。
施術費用 たち耳【保険診療】
片側 軟骨形成を要するもの 約¥57,720
副作用・リスク 腫れ・内出血:1~2週間
瘢痕・感染・左右差のリスク
 
 

立ち耳

性別 男性 
年齢 20代 
施術名 耳介形成術 ( 立ち耳 )
施術日 2023年
施術ドクター 内田
   
治療概要左:before
右:after 1か月後
立ち耳の手術(耳介形成術)により、
耳裏を切開し軟骨を矯正、対耳輪の突出を形成しました。
施術費用 たち耳【保険診療】
片側 軟骨形成を要するもの 約¥57,720
副作用・リスク 腫れ・内出血:1~2週間
瘢痕・感染・左右差のリスク

耳垂裂・ピアス痕とは?

耳垂裂はピアスの重さや何らかの影響で耳たぶが裂けてしまう状態です。

ピアスの痕は、その名の通りピアスを開けた後その穴を塞いだ時に現れる痕のことを言います。

耳垂裂・ピアス痕の症状

耳垂裂は、通り耳が裂けてしまうという症状が出ます。ジンジンとした痛みがある場合もあります。

ピアス痕は痕が残ってしまうだけで痛みなどはありません。また、痕に関して個人差はありますが一般的には時間の経過とともに消失していくと言われています。

耳垂裂・ピアス痕の原因

耳垂裂は、ピアスの位置が耳たぶから近かったり重みのあるものを使用したりすることで起こります。

ピアス痕は、ピアスを開けて塞いだ時に起こります。

治療法

耳垂裂の治療は、裂けてしまった部分を縫い合わせて行います。裂けた部分の状態にもよりますが、傷跡も時間とともに目立たなくなります。

料金

耳垂裂・片側 軟骨形成を要さないもの 約29880円
耳垂裂・片側 軟骨形成を要するもの 約57720円
耳垂裂傷(外傷やピアスによる) お問い合わせください

※保険適用になります。

瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)形成とは?

怪我などでできた傷あとのことを「瘢痕」と言います。瘢痕拘縮はその瘢痕により引き起こされてしまうひきつれや関節などを自由に動かしにくくなった状態です。

原因

皮膚に赤みや盛り上がりが出てしまうケロイドなどが関節部分や口周りに出来てた場合、瘢痕拘縮が起こりやすいです。(傷の大きさや部位によって症状は異なります。)

一度起こってしまうと、その皮膚が柔らかくなるまで時間がかかります。

症状

皮膚のひきつれや引っ張ったような感覚が出ます。

治療法

瘢痕拘縮が起こった場合、症状の度合いによって治療法が異なります。

①外用薬など

症状が軽度の場合ステロイドテープや注射で解消させます。

②手術

皮膚の引っ張りをなくすよう瘢痕を切除するなどの手術を行います。

料金

瘢痕拘縮形成 約¥37,980(保険適用の場合)
その他 約¥24,180(保険適用の場合

巻き爪・陥入爪とは

爪の端が周りの皮膚に食い込んでしまい、痛みや腫れ、感染、皮下膿瘍や不良肉芽の形成等を起こしてしまう状態です。巻き爪は厳密には爪の状態をさすものであり、巻き爪であっても、痛みや感染を伴わなければ治療しない場合もございます。

原因

巻き爪・陥入爪が起きる原因はいくつかあります。

①爪の切り方

多くの場合、爪の切り方を誤っていて深爪になり、巻き爪になるケースが多いです。
深爪になってしまうと歩いたり走ったりと指に力がかかった際に爪先の皮膚がその力を受け、盛り上がってきます。それにより、通常ならまっすぐ生えてくる爪が伸びず、真っ直ぐ生えなかったり巻いたりしてきます。食い込んでいる両端の部分を切ると一時期的に痛みからは解放されますが、切りすぎることにより巻き爪、陥入爪が増悪するケースもございます。

②外反母趾・合わない靴

外反母趾の場合や、自身の足に適していない靴を履き続けても巻き爪になるリスクは高いです。
地面や人差し指からの力が親指に加わり、親指の爪が真っ直ぐに伸びなくなるのです。それにより巻き爪が起こります。

③外傷

爪母に傷が及んでしまうと爪が真っ直ぐはえず、変形していることがあります。

④爪白線・水虫

爪白癬・水虫による爪の変形で、陥入爪・巻き爪が起こることがあります。

⑤爪白線・水虫

外骨種など指の骨の腫瘍により爪がおし上げられ、爪の変形をおこすこともあります。

症状

最初は何か当たった時や合わない靴、体重をかけることで痛みが伴います。
徐々に歩行時に体重がかからないようにしても痛みが起きるようになり、感染や腫れを伴ってくると歩行していなくても痛くなるようになります。

治療法

正しい爪の切り方やテーピング
ワイヤー治療
外科的治療などがございます。

料金

陥入爪手術(K091-1:簡単なもの) 3割負担の場合約4200円
陥入爪手術(K091-2:爪床爪母の形成を伴う複雑なもの) 3割負担の場合約7470円

やけどとは?

やけどは、熱湯や火などの熱いものに触れてしまい皮膚が損傷する状態です。熱傷とも言います。

やけどはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3つに分けて表します。

原因

上記でも述べたようにやけどが起こる原因は、熱湯や油、ヒーターやホッカイロ等によるものが多いです。

症状

やけどの症状は大きく分けて3つに分類されます。

①Ⅰ度

皮膚が赤くなり少し腫れているような感覚があります。しかし、一般的には1週間程度で赤みは消失し跡に残ることなく完治します。

日焼けのような状態です。

②Ⅱ度

皮膚に水ぶくれが生じます。Ⅱ度の場合「浅いやけど」「深いやけど」に分類されます。

③Ⅲ度

いちばん深いやけどです。皮膚は硬くなったり黄白色に変色します。
皮膚の状態はケロイドのような状態になり跡に残ってしまいます。

治療法

やけどをした直後から治療を行うことが非常に大切です。
やけどをした部分を冷水で5〜30分程度冷やしてください。衣服を着ていて脱ぐことが不可能な場合は衣服の上からシャワー等で冷却してください。

①外用薬(保険診療)

やけどをした皮膚は免疫力が低下しているため細菌などに感染しやすい状態です。そのため、塗り薬などを使用し炎症を抑えます。

②外来手術(保険診療)

症状の度合いによってはやけどによって壊死した組織を切除する手術を行うケースもあります。