内科

インフルエンザについて

一般的な風邪と似ていますが、38℃以上の発熱や咳、のどの痛み、全身の倦怠感や関節痛、筋肉痛などの全身症状があらわれることが特徴です。高齢者や小児では、肺炎や脳炎などに進行したり重症化しやすいことも知られています。

1月~2月に流行のピークになりますが、年によっては4月、5月まで散発的に流行したり、ウイルスの型によりピークの時期が異なることもあります。インフルエンザは症状が出てからの経過時間によって、検査や治療が変わってきます。受診されたタイミングに合わせて検査や治療薬の処方を行っていきます。

感染予防や重症化予防にはワクチンが有効です。ワクチンの効果持続期間は一般的に5年程度であり、流行するウイルスの型も毎年変わるので、ワクチン接種は毎年必要になります。

当院でもインフルエンザのワクチン接種を行っております。流行時期を考えて、例年11月前後の接種をお勧めします。

内科

脂質異常症について

脂質異常症とは、血液中の中性脂肪やLDLコレステロール「悪玉コレステロール」が基準より高い、またはHDLコレステロール「善玉コレステロール」が基準より低い状態のことをいいます。 かつて高脂血症と呼ばれていた疾患です。

放置することで動脈硬化が進み、脳梗塞、心筋梗塞など血管系の病気が起きやすくなります。動脈硬化を進めないようにすることが治療の重要な目的であり、まず食事や運動、禁煙等の生活習慣の改善を行い、動脈硬化による病気を起こすリスクが高い場合には薬物療法を行っていきます。健診等で異常を指摘された場合には、結果をご持参の上ご来院いただき、一度空腹時に検査を受けられることをおすすめ致します。

内科

貧血について

貧血とは血液中の酸素を全身に運搬する赤血球にある血色素(ヘモグロビン)量が正常より少なくなった状態のことです。
貧血の症状は立ちくらみ、息切れ、めまい、ふらつき、頭痛、動悸、疲労感と様々です。俗にいう立ちくらみ=貧血ではありません。さらに悪化すると、冷え性、肌にしみ、抜け毛、異食症(氷など)といった症状も出現します。また、貧血があると心臓に負荷がかかることも知られています。

貧血には様々な種類がありますが、一般的には鉄欠乏性貧血が多いです。特に女性は月経で毎月出血することから、鉄欠乏性貧血になりやすく、女性の約9%は鉄欠乏性貧血といわれています。男性は女性より貧血になりにくいですが、男性で貧血がみられる場合は、他の重大な病気が隠れていることがあります。症状がないからといって、貧血を放置することは危険です。当クリニックでは適切な検査や治療を提供いたします。

内科

尿道炎について

性交渉などで尿道に菌などが侵入することで炎症が起きた状態です。一般的にクラミジア・淋菌が大多数を占めます。

症状はトイレが近い、トイレの時に尿道がムズムズする、尿道の痛み、尿道から分泌物が出るなどの症状がでます。全く症状がでないこともあります。クラミジアは淋菌と比べると、症状が乏しくパートナーの感染で気づくことも多いです。

まずは尿検査を行います。加えて尿にクラミジアや淋菌がいないかを調べる精密検査を行います。この検査は結果が出るまで数日かかるため後日結果を報告いたします。症状があれば抗生物質による治療を行います。 淋菌の可能性がある時は、点滴での治療が必要です。

内科

タンパク尿・血尿について

尿は腎臓で産生されます。その際に、本来からだにとって必要なはずの蛋白質や血液の成分(赤血球)は、尿中に漏れ出ることはありません。しかし何らかの理由で尿中にこれらの成分を認めたものをそれぞれ蛋白尿、血尿と言います。この二つはもちろん重複することもあります。

こうした尿所見の異常は慢性腎臓病とも関連が深く、健診などで指摘された際には放置せずに医療機関へご相談していただくことをお勧めいたします。現時点で自覚症状が何もないからといって放置することは大変危険です。

当院でもご相談を受け付けております。必要と判断した場合には専門施設へご紹介させていただきます。

内科

逆流性食道炎について

「むねやけ」が起こりやすい人には、脂肪分の多い食事をとる、高齢である、胃の手術を受けたことがある、肥満や妊娠・背中の曲がりなどでおなかが圧迫される、などの傾向があります。

また、最近では胃潰瘍の人がピロリ菌除去治療で治った後、胃酸分泌が活発になることで、むねやけを訴えることがあると言われています。原因となる胃酸の分泌を抑える薬をはじめ、粘膜保護剤、胃酸を中和するなどし治療します。

内科

ワクチンについて

当クリニックでは、下記のワクチンをお取扱いしています。日々の健康管理や海外渡航前の感染症予防にお役立てください。
ご希望の方は来院前にお問い合わせいただけますようお願いいたします。

○A型肝炎ワクチン

感染者の便で汚染された飲食物の経口摂取、感染者との接触。衛生状態の悪い国や地域への渡航者。
(不活化ワクチン)2~4週間隔で2回、長期の抗体維持には6ヶ月後に追加接種1回。
2回接種で数年、3回で5年以上。

○B型肝炎ワクチン

感染者との接触、血液、体液に暴露。母子感染。 医療従事者。
流行地域への長期滞在者。(輸血など医療行為による感染の危険あり)
(不活化ワクチン)4週間隔で2回、6ヶ月後に追加接種1回 個人差あり。抗体を獲得しづらい人もいる。抗体産生が確認されれば追加接種不要。

○破傷風トキソイド

野外活動時の創傷、刺傷。(傷口から土が入る場合) 海外長期滞在者。野外活動、救援活動をする場合。
(不活化ワクチン)3~8週間隔で2回。1年後に追加接種1回。以降10年毎。 10~20年

○日本脳炎ワクチン

日本脳炎ウィルスを持つ蚊の吸血。
東南アジアの郊外や農村部への長期滞在者
(不活化ワクチン)1~4週間隔で2回。1年後に追加接種1回。
小児期に基礎接種を終了している場合は基本的に追加接種1回。
4~5年

○肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌の吸入や鼻腔への保菌者からの感染
肺炎の重症化のリスクが高い人、65歳以上の高齢者や免疫疾患の患者さん
(不活化ワクチン)1回接種 5年間(2回まで接種可能)

○インフルエンザワクチン

感染者からの飛沫感染
インフルエンザワクチンに対する禁忌がないすべての人
(不活化ワクチン)1年に1回接種 約5ヶ月間

○麻疹ワクチン

感染者からの空気感染
麻疹にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 約20年

○風疹ワクチン

感染者からの飛沫感染
風疹にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 約20年

○MRワクチン

(麻疹、風疹2種混合)
感染者からの空気・飛沫感染
麻疹、風疹にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 約20年

○おたふく(ムンプス)

感染者からの飛沫感染
おたふくにかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 8年以上

○水痘ワクチン(水ぼうそう・水疱瘡)

感染者からの空気感染
水痘にかかったことがなく、ワクチンも受けたことがない人。
(生ワクチン)成人免疫低下の場合の追加接種1回 10~20年

 

・妊娠中は原則的にワクチンの接種ができませんがインフルエンザウイルスワクチンは妊婦さんにも推奨されていますので接種が可能です。
・化学療法やステロイドなどの免疫を低下させる治療をお受けになっている方は、接種が可能か主治医に確認してください。

 

<予防接種の副作用について>
1.軽い副作用:注射部の発赤や腫れ、かゆみなどがおこることがありますが通常は自然におさまるので問題なく様子をみていればよいですが、反応が強い場合はご連絡ください。
2.強い副作用:きわめてまれですが接種して30分から1時間以内に強いアレルギー反応が起こり、蕁麻疹や呼吸困難、血圧低下などがおこることがあります。この場合は緊急で治療が必要です。注射後1時間はご自身で経過観察を行いもし症状が出るようでしたらすぐに病院にご連絡ください。

<予防接種後の注意>
予防接種終了後1時間くらいは、しばらくご自身で経過観察を行うようにしてください。きわめてまれではありますが、重篤な副反応(アナフィラキシー)は通常30分以内に起こるという理由からです。
本日の入浴は差し支えありませんが、激しい運動は避けてください。接種後に副反応と思われる症状が出現した場合やご心配なことがありましたら場合は、当クリニックまでご連絡ください。

内科

骨粗しょう症について

骨粗しょう症とは、骨密度が低下し骨の強度が弱くなることで骨折などが起こりやすくなる病気です。加齢や、閉経後の女性に多く見られることが特徴です。また、この他に薬剤などが原因となることもございます。

骨粗しょう症は骨の病的老化であり、合併症として骨折を引き起こしやすいため、予防と治療が必要であると考えております。骨粗しょう症により骨折を起こしやすい部位としては脊椎椎体(背骨)、大腿骨(足の付け根)、橈骨(手首)などが挙げられます。いずれも転んだり尻もちをついたりした際に衝撃が加わりやすい部位です。特に大腿骨は骨折してしまうと活動性や日常生活に大きく影響を及ぼします。健康で自立した生活を送れる期間「健康寿命」をより長く確保するためにも転倒には十分ご注意ください。

内科

ピロリ菌について

ヘリコバクター・ピロリ菌(以下、ピロリ菌)は、子供の時に胃の中に感染し、胃、十二指腸潰瘍の原因だけなく、胃がん発生の最大要因と言われています。胃がんのリスクは国立がんセンターの報告でピロリ菌感染者は非感染者の5.1倍という報告があります。

日本人では50歳代以上で70%がピロリ菌に感染しているといわれています。

保険適応としては、胃カメラで、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍がある場合にピロリ菌感染を調べる検査が認められています。しかし、自費であれば内視鏡検査を受けずに、ピロリ菌だけを検査することが可能です。

内科

便秘症について

便秘とは本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態をいい、排便回数の減少、固く乾燥した糞便、排便時のいきみや苦痛、腹痛や腹部圧迫感、直腸充満感、排便後の残便感などがあげられます。

便秘の原因には、腸管に何らかの狭窄がある器質性便秘と、それ以外の食事や運動、環境の変化、ストレスなどの機能性便秘に分けられます。さらに他疾患による症候性便秘や薬剤による便秘もあります。

検査や治療で精密検査が必要と判断した場合は専門病院への紹介も行っています。